こんにちは。けーすけつぼひです。
2018年3月に、波照間島に行ってきました。
星空指数10/100に打ち勝ち、とても素晴らしい星空だったので、ぜひ紹介させてください!
波照間島とは?
波照間島は、沖縄県八重山郡に属する人口500人の非常に小さな島です。
日本最南端の有人島です。そう、波照間島は日本の最果てといっても良いでしょう。
島の非常にのどかな雰囲気と、美しい海が有名です。星空とは別の記事で波照間島について触れたいと思います。
星の綺麗さも有名で、日本で数少ないみなみじゅうじ星を見ることができる場所でもあります。
波照間島の星空はヤバイ
波照間島の星空は本当にヤバかったです(語彙力
その魅力を紹介していきましょう!
空の暗さ:★★★★★+
シーイング:★★☆☆☆
空の広さ:★★★★★+
アクセス:★★★☆☆
人の多さ:少
波照間島の空の暗さ ★★★★★+
最高クラスの暗さといって良いと思います。
日本最強かと。
皆さん、光害マップってご存知ですか?
ググったらすぐに出てきます。
世界の夜空の明るさを可視化したものです。
Light pollution map 様から画像をお借りしています。
白→赤→橙→黄→緑→青→無色 の順で暗くなっていきます。
ちなみに日本はこんな感じ。明るいですねえ。
参考までに、日本一綺麗な星空と言われる阿智村周辺はこのような感じ。
この前記事にした高嶺展望台の位置です。
色は青色ですが、南方は名古屋や浜松の明かりが目立つため、意外と明るいです。
では、波照間島はどうでしょうか。
真っ暗じゃないか!
周辺を見渡しても、明るい場所は全くありません!こんな暗い場所、日本にはほとんど存在しないと思います!
星空ハンターの心が踊りますね!
通常、暗い空間に一定時間いると、暗闇に目が慣れて周囲がよく見えるようになります。暗順応といいます。しかし、波照間島は何時間いようと周囲が暗いままでした。
明かりをつけないと、
足元に置いたカバンの存在すらわかりません。いや、マジで。
そんな星空がこちら。
使い方を覚えたばかりの赤道儀(ポラリエ)を使いました。
うっひょおおおおー!天の川マジすげえ!
カメラが、星以外の光を全く認識していません。それだけ波照間島の暗さを表しているのだと思います。肉眼でも、本当にえげつない天の川でした!
この暗さに便乗して、星野写真も撮ってみました!
うおおおおアンタレスだ!暗黒星雲だ!
もっと望遠側のカメラ欲しいなーと思いましたね。
波照間島のシーイング ★★☆☆☆?
僕が行った日は湿度が高く、最高の条件とは言えない印象はありました。
写真でもわかるように、水平線近くになると星が見えにくくなります。水蒸気の量が多かったんでしょうね。
みなみじゅうじ座を見ることができる時期ではあったんですが、(写真の右下に写っているはずだった)滞在中はみなみじゅうじ座を見ることはできませんでした。
季節的には12-6月の間、みなみじゅうじ座を観測できるらしいのですが、肉眼で観測することができる日は、なかなかないそうです。
曇っているわけではなさそうなんだけどなあ・・・
もし、みなみじゅうじ座を見に波照間島に行く場合は、天気が良くても見ることができない可能性を考慮する必要があるでしょう。
ちなみに私事ですが、滞在期間中の天気予報はずっと雨や曇りでした。そんな中、天気が覆って一晩中晴れてくれたことはホント神様に感謝しました。
波照間島の空の広さ ★★★★★+
最高クラスの広さです。
標高がそこまで高くない小島ですので、
集落から離れればどこでも広大な星空が待ち受けてくれることでしょう!
ただ、このくらいの緯度になると天の川も非常に高い位置まで上ってきますけどね。
波照間島への行き方
現地ではレンタカーやレンタサイクルが利用可能であり、島内部の移動は苦にしないと思います。
しかし、波照間島まで行くことが結構大変です。
①飛行機を使って石垣島まで行く(僕は関空から行きました)
②石垣島空港から、石垣島フェリー乗り場まで移動(タクシーで30分ほど)
③石垣島フェリー乗り場から、フェリーで波照間島まで移動(1時間ほど)
上記のように、さまざまな交通機関を使用しなければ波照間島まで行くことはできません。
更に③に関しては波の状況でフェリーが欠航になることもあるため、時間を確保するだけでなく、運も味方につけなければなりません。
ちなみに波照間島はキャンプ禁止です。行く前に宿の予約もしっかりしておきましょう。
波照間島の人の多さ
僕が行ったときは全然いませんでした。
僕は深夜1時から5時の間、波照間島のシンボル、日本最南端平和の碑にいましたが、1組の夫婦が30分ほど滞在しただけでした。
行きも帰りも、フェリーに乗り降りするときはかなり観光客がいたんですが、みなさんはビーチがメインなんでしょうかね。
波照間島の星空おすすめ度
星の綺麗さ:★★★★★
総合評価 :★★★★★
いままで沢山の天体観測スポットに行ってきましたが、天の川に関しては過去最高でした。
天頂から水平線にかけて、星が溢れ出ているように見えました。
条件がそこまで良くなかったとは言え、波照間島の限りないポテンシャルを感じた夜でした。
波照間島で満天の星を見るには、越えなければならないハードルがいくつかあります。
①数万単位のお金
②到着まで半日使う
③欠航する可能性があるフェリー
④宿の確保
⑤そして、南西諸島の降水確率の高さ
しかし、これら①~⑤のハードルを越えなければ見ることができない素敵な夜空があることも事実です。
星空が好きな方は、ぜひ一度は訪れていただきたい場所です。
また、星空だけでなく、昼の波照間島も魅力いっぱいです!
昼の波照間島についての記事も書きました!そちらも是非ご覧になってください!
では、ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
↓全国の天体観測地紹介はこちら↓
けーすけつぼひ